2019年10月12日(土)の台風19号で水没した非常用発電機を、静岡県田方郡で調査してきました。
狩野川流域が氾濫し、地上から1.6mを越える高さまで水に浸かりました。この発電機は高さ1.1mの基礎の上に設置してあるのですが、それよりもさらに50cm以上も上に、泥水の水面の跡が残っていました。発電機のパッケージに黄色いライン装飾が入っていますが、このラインの下端まで水位が上昇したのです。人間の身長に匹敵する高さです。十分に備えていたけれど、その想像を超えた恐ろしい災害です。
内部の発電体は中心軸の上、ローターの殆どが水に浸かってしまいました。エンジンは、排気管の集合部まで水に浸かりました。フライホイール側の点検口を開けると、水没から2週間半が経過しているにも関わらず、中から泥水が出てきました。
こうなってしまうと、どんなに整備しても「もう大丈夫です」とは言えない状態です。とても残念です。