2024年2月26日(月)に東京都台東区で、非常用発電機「明電舎 ZXT50P4C」を整備しました。
この発電機は、1986年5月の製造です。つまり製造から、既に38年が経過しています。
エンジンは「マツダ XB」です。たまに見かける絶滅種です。
当初は蓄電池交換だけのご依頼だったのですが、事前にお客様から「整備なんてした記録は無い」と伺っていたので、ひと通りの消耗品交換をご提案しました。しかしメーカーに問い合わせたところ「部品は供給終了している」と回答されてしまい、燃料フィルターすら入手できません。
仕方無く、今でも入手可能な潤滑油フィルターと、潤滑油、蓄電池のみ交換しました。せめて潤滑油だけでも交換できれば、エンジンを傷める危険は小さくなります。
非常用発電機は、たとえ通算の運転時間が短くても、定期的に消耗品交換などの整備をしていなければ、イザという非常時に始動できない可能性があります。例えれば、何十年もガレージに置きっぱなしだった乗用車で、山道を長距離ドライブするような無謀さです。
さらに、整備部品が無くなる頃には、修理部品も無くなっています。壊れかけて調子が悪い非常用発電機なんて、ちっとも安心できません。
整備部品や修理部品の供給が終了する前に、非常用発電機の更新をお勧めしています。製造からおよそ25~30年程度が、更新時期の目安です。それは発電機を設置してある建造物が、事実上50~60年で建て替えられる事に由来しています。
非常用発電機の点検・整備・修理・更新は、三友工業へお問い合わせください。