保安距離と機器の配置
保安隔離距離等
非常用発電機設備は火災予防条例及び保守点検上次に挙げる隔離距離を保有する必要があります。また非常用発電機の燃料タンク及びその他の機器は堅固に床、壁、支柱等に固定しなければいけません。
保安距離等 | ||
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距離を確保する箇所 | 保安距離 | |
発電機及び内燃機関 | 相互間 | 1.0m以上 |
周囲 | 0.6m以上 | |
操作盤 | 操作面 | 1.0m以上 |
点検面 | 0.6m以上。但し、点検に支障とならない部分については、この限りではない。 | |
換気を 有する面 |
0.2m以上 | |
キュービクル式 の周囲 |
操作面 | 1.0m以上 |
点検面 | 0.6m以上。但し、キュービクル式以外の変電設備、蓄電池設備、又は建築物等と相対する部分については、1.0m以上 | |
換気を 有する面 |
0.2m以上 | |
燃料タンク (少量該当) |
内燃機関 | 0.6m以上。(常時通電するヒーターを持たない機関) 2m(常時通電するヒーターを持つ機関) |
防油堤 | 0.5m以上 | |
点検面 | 0.6m以上 | |
蓄電池 | 列の相互間 | 0.6m以上。但し、架台などを設けることによりそれらの高さが1.6mを越える場合にあっては1.0m以上 |
点検面 | 0.6m以上 | |
蓄電装置 | 操作面 | 1.0m以上 |
点検面 | 0.6m以上 | |
キュービクル式 のもの |
操作面 | 1.0m以上 |
点検面 | 0.6m以上。但し、キュービクル式以外の変電設備、発電池設備、蓄電池設備、又は建築物等と相対する場合にあっては、1.0m以上 |
(昭和51年度消防安51号による)
機器の隔離距離及び配置
室内配置図(参考例)
燃料タンク内臓の場合
燃料タンク別置の場合
- 【注意】
- 600mm以上の寸法は、キュービクルの場合、減じることが出来る。
- 燃料タンク(及び架台)と壁の保安距離は点検面がある場合、600mm以上とする。
- 防油提とキュービクルの保安距離も十分な操作と点検が出来る距離(約500mm以上)とする。
防油堤の例
- 【注意】
- 条例により検討する。
- メンテナンススペースを確保する。
- 【備考】
- 防油堤により貯められる油量は、燃料小出槽の容量以上となるようにする。
- 架台は、燃料小出槽のみの場合とする。
- 図は、一例を示す。
国土交通省大臣官房官庁営繕部設備・環境課 監修
公共建築設備工事標準図(電気設備工事編)平成16年度版
燃料小出槽とは?
主貯油槽とは別に設置する燃料タンクのことで、発電機室内に設置します。小出し槽の役割としては、発電機のエンジンに対して、一定の量で燃料を供給します。このように燃料の供給を一定量にすることで、発電機の稼働を安定した状態に保つことができます。